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frown

当ブログ、「frown 」は二次創作テキストブログです。 純情エゴイストが好きすぎて、その想いをひたすら吐き出しております。 女性向け、同人・BL要素が含まれておりますので、閲覧の際には何卒ご注意ください。 原作者、版権元、など公式のものとは一切関係ありません。 ブログ内の文章の無断転載・引用はお断りします。

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コート

「いいコートじゃん」
「はい」
嬉しそうにコートを撫でる野分の笑顔が夜勤明けの目にしみる
「あの人、服のセンスはいいな」
「ヒロさんは全部いいです」
「俺にも選んでくれないかな」
「無理です」
「ちょっとは分けろよ」
幸せが溢れている背中を叩いた
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負
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睫毛

文字を追うヒロさんの睫毛が揺れるのを見つめる
「…野分…うるさい」
「何も言ってませんけど」
「お前の視線がうるさいんだよ」
「ヒロさんの睫毛が可愛いから、つい」
「ヤベェなお前」
「ヒロさんの睫毛限定ですよ」
互いの睫毛が触れる距離で微笑んだ
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

「秋といえばヒロさんですね」
「は?」
「読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋。つまり俺は今ヒロさんを食べたいと思っていて」
「待て」
「今から2人で運動をするということです」
ソファーに押し倒されて読みかけの本が床に落ちる
「秋の夜は長いですよ」
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

幼少期

今より少し長い髪の毛のヒロさんがリコーダーを吹いている
「可愛いですね」
「かわいくねえし」
「子どものヒロさんにも会いたかったです」
「そん時はてめぇはもっとガキだっつーの」
「そうですけど」
隣に写っている宇佐見さんの顔をそっと指で隠した
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

頭撫で

柔らかい髪が手のひらに心地よい
「何?」
「ヒロさん、頭の形もかわいいですよね」
「頭にかわいいも何もねぇ」
「でも触り心地すごくいいですよ」
「お前も髪触るの好きだよな」
手を頭から頬へと降ろす
「ヒロさん」
「ん?」
「誰が触ってるんですか?」
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

間接キス

「じゃあな」
秋彦の声は部屋から消えたのに、灰皿からはまだ微かに煙が上がっている
「ちゃんと消していけよ」
燻る煙草に手を伸ばしてゆっくりと口づける
求めている甘さも冷たさもそこにはなく
ただひたすらに苦い味しかしないそれを胸の奥深く吸いこんだ
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

ネクタイ

「教授、ネクタイ曲がってますよ」
「え?」
「だらしないと学生にしめしがつきませんよ」
「ありがと。そっかぁ上條は彼氏のネクタイを直すタイプか」
「アイツはネクタイしませんから」
「ふーん」
「そっ、そもそも彼氏なんかじゃ」
「ぐ、ぐるじい、首」
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

待ち合わせ

珍しく早く上がれた勢いのまま待ち合わせ場所へと向かう
たまには俺がヒロさんを待っていよう
浮かれた気持ちで15分前に着いたそこにはすでにヒロさんがいて
静かに本を読んでいた
「ヒロさん」
駆け寄って一緒に歩き出す
今はもう取り返せない時間の分まで
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

果物

「ヒロさん、葡萄食べますか?」
「食う」
「はい、どうぞ」
冷えた粒を咥えて顔を寄せる
「何してんだよ」
「丸呑みしちゃうと危ないので、半分こです」
「いや、ガキじゃねぇから一粒食わせろ」
「絶対この方が美味しいですし」
「絶対この方が危険だろ」
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

向日葵

暑さに負けることなく太い茎を伸ばし、大きな花を咲かせている
照りつける太陽の光が黄色い花びらにきらきらと反射した
「ヒロさーん」
向日葵の向こうから野分が走ってくる
「眩しすぎるっての」
「えっ?」
「なんでもねぇ」
その笑顔に体の熱がまた上がる
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

プロフィール

HN:
さるり
性別:
女性
自己紹介:
ヒロさん溺愛中

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