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frown

当ブログ、「frown 」は二次創作テキストブログです。 純情エゴイストが好きすぎて、その想いをひたすら吐き出しております。 女性向け、同人・BL要素が含まれておりますので、閲覧の際には何卒ご注意ください。 原作者、版権元、など公式のものとは一切関係ありません。 ブログ内の文章の無断転載・引用はお断りします。

カテゴリー「エゴ 140ss」の記事一覧

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カウントダウン 2

「お前やけに張り切ってんな」
先輩はいつも鋭い
「そうですか?」
頼りになる人だけど
「あー、11月だからか」
その勘の良さは仕事だけにして欲しい
「プレゼント決まったのか?」
「先輩には関係ないです」
「俺も上條さんに何か」
「ダメです」
#1日1のわヒロ
#カウントダウン ②
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カウントダウン 1

薄くなったカレンダー
赤い丸で囲んだ22の数字を見る
今年こそ
こんなに願っているのに
結局去年も叶わなかった
「全部俺のせいで」
だから今年こそは
絶対にヒロさんを
ヒロさんの誕生日を
しっかりと!
俺はめくりたてのカレンダーに1人誓った
#1日1のわヒロ
#カウントダウン ①

台風襲来

「お前が悪いわけじゃねーだろ」
「そうですけど」
天気予報を見ながらため息をついた頭をぽんと叩く
「洗濯なんて気にしねぇで好きなことしてろ」
「いいんですか?」
「おう。のんびりしてろ」
振り向いた笑顔が近づいて
俺は
台風の目の中に入りこんだ
#9月は毎日がのわヒロ記念日

「不器用な世界」

初めて好きな人ができて
初めて好きだと言われて
二人でいるのに
嬉しさが膨らむごとに
心の隅には不安も積もっていく
あなたが俺をどう想っているのか
俺がお前をどれくらい想っているのか
見えない想いを紡ぐには少なすぎる言葉を今日もそっと拾い集めている
#9月は毎日がのわヒロ記念日

【どこか知らない場所へ】

僕は持っているから
そう言ってガマンしてきたのに
本当は
何も持ってなかった
あるのは空っぽの手のひらだけ
最初からなかったんだ
たくさん欲しかったわけじゃない
たった一つでいいから
僕だけのものが欲しかった
風に向かって走り出す
捨てられていた自分を拾いに
どこか知らない場所へ

「ズルい」

俺は嘘なんてついてない
そんな風に触られたいなんて思ってない
「やめ…ろって」
長いキスの合間を縫って息つぎをする
「本当に?」
耳元に熱い息をふきこまれてぶわりと震え、熱が上がる
ズルい
俺がこんな風になっちまうのは全部お前のせいだと、訴えるようにしがみついた
#1日1のわヒロ

冬の休日

「おはようございます」
「おはよ」
するりと後ろから絡まる腕に動きをとめる
「なに?」
「なんでもないです」
ふわりと首すじにかかる声
「くっつくな」
「せっかく休みなんですよ」
背中からじわりと温もりが伝わってくる
ゆっくりと二人で同じ温度になっていく冬の朝
#1日1のわヒロ

寒い②

「いま何時?」
「お昼過ぎました」
「マジかよ」
「食べますか?」
「それって朝飯?昼飯?」
「朝ごはん、のつもりでした」
「なんでもいいや」
「お腹すきましたね」
「ん」
「いっぱい運動し、痛ッ」
「黙れエロガキ!」
朝はあんなに寒かった部屋がやけにあつい
#1日1のわヒロ

寒い①

「寒ッ」
思わず呟くと、背中から包みこまれた
「おい、何してんだ…」
「呼びましたよね?」
「呼んでねぇ」
「だって今たしかに」
「つか危ねえだろ」
「大丈夫です。火は消してきましたから」
菜箸を持った腕を見下ろす
今年一番の冷え込みは、今年最初の熱い朝になった
#1日1のわヒロ

マフラー

「ただいまです」
「おかえり野分。なあ俺のマフラー知らねぇか?」
「すみません。これのことですか?」
ごめんなさい、と笑って返されたマフラーを巻く
「いってくる」
「いってらっしゃい」
首に巻きつく野分の匂い
頬に上る熱を逃がすように、冷えた空気を深く吸いこんだ
#1日1のわヒロ

プロフィール

HN:
さるり
性別:
女性
自己紹介:
ヒロさん溺愛中

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