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frown

当ブログ、「frown 」は二次創作テキストブログです。 純情エゴイストが好きすぎて、その想いをひたすら吐き出しております。 女性向け、同人・BL要素が含まれておりますので、閲覧の際には何卒ご注意ください。 原作者、版権元、など公式のものとは一切関係ありません。 ブログ内の文章の無断転載・引用はお断りします。

カテゴリー「140文字企画物」の記事一覧

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【草間野分×上條弘樹】

「金木犀の匂いがする」
仄かに香る甘さに見上げた夜空には小さな花が揺れていた
「秋だな」
「そうですね」
寒ぃ、と呟いた顔を見つめながらそっと手を繋ぐ
「何してんだよ」
「早く帰りましょう」
冷たい風の中に立ち昇るのは俺だけの甘い香り
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負
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【読書】

「あんま見んな」
「邪魔ですか?」
「そうじゃねぇけど」
「見ていたいです」
「じゃあ椅子の代わりにしてやる」
「はい」
すっぽりと包まれて本を広げる
「どうですか?」
「悪くない」
背中から伝わる温かさを味わいながらページをめくった
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

【食】

「いただきます」
「俺は食いもんじゃねぇッ」
どうして俺はこんなにもヒロさんが欲しいんだろう
「すみません」
いつだって
出会った時からずっと
「好きです」
何もかも全て
食べ尽くしてしまいたい
赤く染まる顔を見下ろして喉を鳴らした
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

【食】

いつも不思議に思っていた
「いただきます」
野分には俺が食べたいと思っているものがわかるんだろうか
「どうですか?」
いつだって
出会った時からずっと
俺は野分の作る飯が
「好きだ」
「よかったです」
そして嬉しそうに見つめるその顔も
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

【秋】

「皮を剥くのが面倒だよな」
指先から甘い汁を滴らせてヒロさんがぼやく
「剥きましょうか」
「お前上手いな」
「どうぞ」
口元へ差し出した果実を嬉しそうに喰むその唇を
「俺にもください」
「ん?」
味わいながら抱き寄せて
長い夜が始まる
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

【色気】

まくりあげた白いシャツからのびた手首が額の汗を拭うその姿に心臓がバクバクと音を立てる
ガキだと思っていたのに、いつの間にあんな表情をするようになったんだろう
野分のくせにナマイキだ
黒いエプロンをつけて花を抱える姿に熱くなる頬を隠した
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

【草間野分・羽鳥芳雪】

もしもこの手につかむことができるなら
嬉しそうに食べている顔も箸を持つ手もその心さえも、何もかも全てをこの手におさめ、誰の目にもふれないところへとしまいこみたい
でも今はとりあえず
「美味かった」
その胃袋だけでもつかみとっておこう
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

【帰り道】

駅が近づいてくるのが嫌だった
だけど今は
「腹減ったな」
並んで同じ家に向かう幸せな時間
「早く帰りましょう」
遠回りなんて必要ない
溢れる気持ちを指先にこめて握りしめる
「公道でンなことすんな」
あの頃と変わらず赤くなる顔を見つめた
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

【イチャイチャ】

「もうすぐ夏も終わりますね」
「まだ暑いけどな」
ベランダに並んで缶ビールを開ける
「浴衣を着てもらえばよかったです」
「ヤダ」
「着てなくても可愛いですけど」
「アホか」
尖らせた唇に熱い唇が重なる
閉じた瞼の中で赤い花火が上がった
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

【夢】

ヒロさんが微笑んでいる
「野分、寒い」
裸にエプロンで
「ヒロさん!」
伸ばした腕は空を切りアラームが鳴り響いた
「野分」
目を開ける
「飯食うか?」
エプロンをつけたヒロさんがいた
「…正夢」
「食わねぇの?」
「今すぐ食べます」
#セカロマ深夜の真剣文字書き60分一本勝負

プロフィール

HN:
さるり
性別:
女性
自己紹介:
ヒロさん溺愛中

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