何の日 7月8日 2017

#何の日 ナンパの日
「こんばんはー」
「…どうも」
「コーヒーでもどうです？」
「いえ」
「今なら美味しい話もついてきますけど」
「えっ？」
「俺の後輩の話なんですけどねー」
「何かあったんですか？」
「向こうのベンチでゆっくり」
「じゃあ」
「ヒロさん！！」
#1日1のわヒロ

夕星

七夕のお話を書きたいと思いつつ、二人は短冊にどんな願いを書くんだろうと考えるのが毎年の楽しみです。
　　

2017.7.7投稿

何の日 7月7日 2017

#何の日 七夕
「上條も書いたか？」
「どこに飾るつもりなんですか？」
「心配するな、ちゃんと笹も貰ってきたから」
「笹をどこに置くつもりなんですか」
「あの辺？」
「教授」
「はい」
「俺の願いはいつ叶うんですかね」
「すまん…」
『樹海がなくなりますように』
#1日1のわヒロ

何の日 7月6日 2017

#何の日 ピアノの日
古びたピアノの蓋を開けて、ゆっくりと指を動かしていく
懐かしい音とともに遠い日の思い出も流れ出していく
「何という曲なんですか？」
「…忘れた」
拍手とともに現れた野分に抱きしめられて
好きだと告げる代わりに弾いていた曲にそっと蓋をした
#1日1のわヒロ

何の日 7月5日 2017

#何の日 ビキニスタイルの日
「へぇ、お前もこーゆーの興味あるんだ」
「そうですね」
「どれが好きなんだよ。上條さんにはナイショにしてやるから教えろよ」
「この白いのとか似合うと思うんですよね」
「…似合うってまさか」
「ヒロさん着てくれないかなぁ」
「ねーよ」
#1日1のわヒロ

何の日 7月4日 ２０１７

#何の日 ソフトクリームの日
「うわっ、もう溶けてきた」
必死に舐め上げていた白いクリームを横から取り上げられる
「あっ、」
「残りは俺が食べます」
「ンだよ。お前も欲しかったのか？」
唇をペロリと舐めて見上げれば小さなため息が1つ
「とにかく早く帰りましょう」
#1日1のわヒロ

何の日 7月3日2017

#何の日 ソフトクリームの日
「うわっ、もう溶けてきた」
必死に舐め上げていた白いクリームを横から取り上げられる
「あっ、」
「残りは俺が食べます」
「ンだよ。お前も欲しかったのか？」
唇をペロリと舐めて見上げれば小さなため息が1つ
「とにかく早く帰りましょう」
#1日1のわヒロ

何の日 ７月２日 2017

#何の日 蛸の日
「あっちぃ」
「ちゃんと食べて下さいね」
「あー、今日は半夏生か」
「蛸にはスタミナ回復効果もありますし」
「ならお前こそ食えよ」
「俺にはこっちの方が効果あります」
ちゅっと頬に吸いつけば
「俺を食うな」
ゆでダコのような真っ赤な顔で睨まれた
#1日1のわヒロ

何の日 ７月１日 2017

#何の日 建築士の日
「家を建てるって思ったより面白いな」
「そうですね」
「建築士もいい人だし」
「ずいぶん若いですよね」
「そうか？」
「ヒロさんの希望ばっかり聞くし」
「お前もちゃんと意見出せよ」
「じゃあ、あの人と2人っきりで会わないで下さい」
「へ？」
#1日1のわヒロ

何の日 6月30日 2017

#何の日 ハーフタイムデー
「大変です！」
「どうした？」
「今日で1年の半分が終わります」
「そうだな」
「俺、今年こそヒロさんといっぱいベタベタするって決めてたのに」
「勝手に決めんなよ」
「全然できてなかったです」
「おい野分」
「今夜まとめて頑張ります」
#1日1のわヒロ