frown
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七月八日
頑張る野分に、ヒロさんの愛をあげたい。が、やはりヒロさんはこんな人
2014.7.8 pixiv投稿
さすがに、、。
しんどいかも。
今日で3日間連続で病院にいる。本当は昨日帰れる予定が、また急患が続いて帰りそびれていた。
小児病棟のロビーにある七夕飾りが目に入った。
昨日、七夕だったっけ？
一週間位前に子どもたちと短冊を飾った笹にはそれからお見舞いの人やナース、色々な人たちの短冊が足され、少し重そうな位にしなっている。
ナースステーションに顔を出すと声をかけられた。
「草間先生、これ届いてますよ。」
渡されたのはバッグ。
なんだろう。
中を見ると、俺の着替えが入っている。
「これは？」
「朝の回診の時間に、上條さんが持ってきましたよ。」
ヒロさん、大学に行く前に寄ってくれたんだ。ヒロさん。ヒロさん。ヒロさん。
「上條さんって草間先生とルームシェアしてる方ですよね？あの人、カッコイイですねー。」
ナースの声に我に返った。
「草間先生、上條さんって彼女いるんですか？」
彼女は、、。
「つきあっている人はいますよ。」
「やっぱりなあ。残念。」
つきあっている、一緒に暮らしている。なのにこんなに会えないなんて。
ため息をついて、笹の短冊に書いた自分の願い事を探す。
俺の願いはただ一つだけ。
『いつまでも一緒にいれますように。草間野分』
あれ、俺の短冊に何か書き足されてる。
『いつまでも一緒にい(ら)れますように。草間野分』
赤ペンで直されてる、、、、。
俺の短冊の横についている短冊には
『正しい日本語を使え！上條』
はい、ヒロさん。
いつまでも一緒にいられますように。
七夕は終わったけれど、俺は毎日願ってます。
ヒロさん。
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