frown
当ブログ、「frown 」は二次創作テキストブログです。 純情エゴイストが好きすぎて、その想いをひたすら吐き出しております。 女性向け、同人・BL要素が含まれておりますので、閲覧の際には何卒ご注意ください。 原作者、版権元、など公式のものとは一切関係ありません。 ブログ内の文章の無断転載・引用はお断りします。
執着
研修医野分、自宅では、ヒロさん研究に勤しんでます。
2014.7.10 pixiv 投稿
2014.7.10 pixiv 投稿
「おかえりなさい。」
今日は久しぶりに二人の帰宅時間が重なり、少しだけ俺のほうが早く家に帰っていた。ヒロさんに、おかえりなさいが言えるのは、嬉しい。
「、、ただいま。」
一緒に住んで何年たってもヒロさんは少し恥ずかしそうに顔を赤くして、ボソッと言う。この顔が、かわいい。
あ。
ヒロさんの髪から、煙草のにおいがする。宮城教授も吸うけれど、このにおいは、、、宇佐見さんの煙草。
あの人、また、大学に来てたのかな。
ヒロさんとは幼馴染だし、本の貸し借りもしょっちゅうだし。
そんなことわかってる。
「ヒロさん、お風呂入れますよ。先にどうぞ。」
だけど、俺はヒロさんからあの人のにおいがするのは、嫌だ。
「ん、じゃあ先に入るわ。」
お風呂に入っている間に夕飯を並べる。
風呂上がりのヒロさんは、上半身に何も着ないでバスタオルを首からかけて部屋の中を歩き回る。
どうしよう。まだ、夕飯食べてないし、我慢しないと。
冷蔵庫から出したペットボトルの水を飲んでいるヒロさんの喉元が、目に入った。
どうしよう。俺、我慢できるかな。
「食べましょうか。」
「ああ。ちょっと待って。」
Tシャツを着て食卓についたヒロさんの髪がまだ少し濡れている。
ヒロさんの向かいに座る。
ヒロさんがご飯を口に入れる。おかずを口に入れる。味噌汁を飲む。
食べる姿からも目が離せない。
あ、目があった。
「どーした。食べてないけど。」
「すみません。」
俺も慌てて食べ始めた。食べ終わって、早く食べたい。イロイロ。
「疲れすぎて食欲ないのか?」
いけない、心配かけている。
「大丈夫です。」
いや、食欲よりも、何よりも、ヒロさんが。
「あんまり無理すんなよ。」
ヒロさんは、あんまり自分の気持ちを話さない人だから、俺はその一言の中のヒロさんの想いを全部受け止めたい。
「はい。」
久しぶりに一緒にご飯を食べることができて、ヒロさんが目の前にいて、味わうどころじゃなかった。
「俺が食器洗っておくから、お前風呂入れよ。」
「すみません。じゃあ、お願いします。」
急いで風呂から上がると、ちょうど片づけ終わったヒロさんがシンクから振り向いたところだった。
「お前、ずいぶん早」
抱きしめる。やっと抱きしめることができた。ヒロさん、ヒロさん、ヒロさん。
「ヒロさん。」
ヒロさんの柔らかい唇を吸う。
ヒロさんは、して欲しいことも、どこが好きなところかも、絶対に言わない。だから、俺はヒロさんの吐息一つ、声一つ、指先の動き一つ、何一つ見逃さない。
ヒロさんのこと、全部知りたいから。
どこを触ればどうなるのかも、全部。
「ッ、野分っ、ここ、キッチンだぞ。」
「はい。後で寝室に行きますね。」
「おい!そんな、あわてんなって。」
「はい。後でゆっくりしますね。」
ヒロさんが好き。
他には何もいらない。
ヒロさんが、ヒロさんだけが欲しい。
髪の毛の一本一本から全てが欲しい。
会えない時間を埋めるように、俺はヒロさんと自分を繋ぐ。一つになっている間は、ヒロさんと俺の間には何一つ邪魔なものは入らない。
宮城教授にも、宇佐見さんにも、仕事にも、本にすら
ヒロさんの目に映る全てのものに嫉妬し、そんなことを思う自分を情けなく思う。
でも、今この瞬間はヒロさんの心も身体も全て、全て、全て俺のものだ。
今日は久しぶりに二人の帰宅時間が重なり、少しだけ俺のほうが早く家に帰っていた。ヒロさんに、おかえりなさいが言えるのは、嬉しい。
「、、ただいま。」
一緒に住んで何年たってもヒロさんは少し恥ずかしそうに顔を赤くして、ボソッと言う。この顔が、かわいい。
あ。
ヒロさんの髪から、煙草のにおいがする。宮城教授も吸うけれど、このにおいは、、、宇佐見さんの煙草。
あの人、また、大学に来てたのかな。
ヒロさんとは幼馴染だし、本の貸し借りもしょっちゅうだし。
そんなことわかってる。
「ヒロさん、お風呂入れますよ。先にどうぞ。」
だけど、俺はヒロさんからあの人のにおいがするのは、嫌だ。
「ん、じゃあ先に入るわ。」
お風呂に入っている間に夕飯を並べる。
風呂上がりのヒロさんは、上半身に何も着ないでバスタオルを首からかけて部屋の中を歩き回る。
どうしよう。まだ、夕飯食べてないし、我慢しないと。
冷蔵庫から出したペットボトルの水を飲んでいるヒロさんの喉元が、目に入った。
どうしよう。俺、我慢できるかな。
「食べましょうか。」
「ああ。ちょっと待って。」
Tシャツを着て食卓についたヒロさんの髪がまだ少し濡れている。
ヒロさんの向かいに座る。
ヒロさんがご飯を口に入れる。おかずを口に入れる。味噌汁を飲む。
食べる姿からも目が離せない。
あ、目があった。
「どーした。食べてないけど。」
「すみません。」
俺も慌てて食べ始めた。食べ終わって、早く食べたい。イロイロ。
「疲れすぎて食欲ないのか?」
いけない、心配かけている。
「大丈夫です。」
いや、食欲よりも、何よりも、ヒロさんが。
「あんまり無理すんなよ。」
ヒロさんは、あんまり自分の気持ちを話さない人だから、俺はその一言の中のヒロさんの想いを全部受け止めたい。
「はい。」
久しぶりに一緒にご飯を食べることができて、ヒロさんが目の前にいて、味わうどころじゃなかった。
「俺が食器洗っておくから、お前風呂入れよ。」
「すみません。じゃあ、お願いします。」
急いで風呂から上がると、ちょうど片づけ終わったヒロさんがシンクから振り向いたところだった。
「お前、ずいぶん早」
抱きしめる。やっと抱きしめることができた。ヒロさん、ヒロさん、ヒロさん。
「ヒロさん。」
ヒロさんの柔らかい唇を吸う。
ヒロさんは、して欲しいことも、どこが好きなところかも、絶対に言わない。だから、俺はヒロさんの吐息一つ、声一つ、指先の動き一つ、何一つ見逃さない。
ヒロさんのこと、全部知りたいから。
どこを触ればどうなるのかも、全部。
「ッ、野分っ、ここ、キッチンだぞ。」
「はい。後で寝室に行きますね。」
「おい!そんな、あわてんなって。」
「はい。後でゆっくりしますね。」
ヒロさんが好き。
他には何もいらない。
ヒロさんが、ヒロさんだけが欲しい。
髪の毛の一本一本から全てが欲しい。
会えない時間を埋めるように、俺はヒロさんと自分を繋ぐ。一つになっている間は、ヒロさんと俺の間には何一つ邪魔なものは入らない。
宮城教授にも、宇佐見さんにも、仕事にも、本にすら
ヒロさんの目に映る全てのものに嫉妬し、そんなことを思う自分を情けなく思う。
でも、今この瞬間はヒロさんの心も身体も全て、全て、全て俺のものだ。
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プロフィール
HN:
さるり
性別:
女性
自己紹介:
ヒロさん溺愛中
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