frown
当ブログ、「frown 」は二次創作テキストブログです。 純情エゴイストが好きすぎて、その想いをひたすら吐き出しております。 女性向け、同人・BL要素が含まれておりますので、閲覧の際には何卒ご注意ください。 原作者、版権元、など公式のものとは一切関係ありません。 ブログ内の文章の無断転載・引用はお断りします。
三連休 夜の部
- 2020/11/23 (Mon)
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時間が間に合わなくて書けなかった部分追加!
2020.11.22
2020.11.22
用意しておいたプレゼントを渡すとヒロさんは少し困ったような顔をした。
「お前、忙しかったのに。悪いな」
「ヒロさんの日ですから」
「ありがと」
少し頬を赤くして見上げてくる顔が可愛すぎて心拍数が上がる。
「にしても、よく休み取れたよな」
「津森先輩が気を遣ってくれて。そういえば、先輩からも預かってきてました」
津森先輩からのプレゼントもヒロさんに渡す。ざらりとした質感の黒い箱に真っ赤なリボンがついている。
「アイツが俺に?」
「はい。遠慮なく使ってくれって」
「なんだろな」
ヒロさんが少し眉を顰めながらも丁寧にリボンを解き、細長い箱を開けた。
「……なんだコレ」
中から出てきたのは真っ赤なロウソクと黒い鞭だった。
「どういうことだよ」
「どういうことですかね」
「てめぇが頼んだんじゃねぇだろうな」
「まさか。ヒロさんを傷つけるようなことはしませんよ」
鞭を箱に戻して蓋をする。
「みんなにお祝いされちゃいましたね」
「みんな?」
「あのワイン、宇佐見さんから貰ったんですよね」
「アレは頼んでた本のオマケみたいなもんだ」
「津森先輩もプレゼントを用意してたし」
「アイツのは完全な嫌がらせだろーが」
「そんなことないです。みんなヒロさんが好きなんですよ」
俺だけのヒロさんなのに。
ヒロさんを好きなのは俺だけでいいのに。
こんな子どもっぽい感情はカッコ悪いと頭ではわかっていても、心が言うことをきかない。
こんな気持ちになるのはヒロさんに対してだけだけど、こんな自分を一番見せたくないのもヒロさんで。
自分で自分の気持ちがどうにもならなくなる。
「野分」
「はい」
「俺は別にみんなに好かれているとは思わないけど、お前には」
「俺には?」
俺は気づいた。気づいてしまった。
ヒロさんが、あのヒロさんが、なんかものすごい可愛いことを言おうとしている。
「………なんでもない」
「なんですか。言ってください」
「なんでもない!」
「誕生日だから大丈夫です。言ってください」
「そんなもんに誕生日関係あるか!」
「おめでたいから言ってください」
飛びついた俺を支え切れずにヒロさんが床にひっくり返った。
「めでてぇのはてめぇの頭だ!バカ野分」
二人でもつれながら床の上を転がる。
「俺はバカですから」
「俺限定だろ」
「はい。ヒロさんバカです」
ゆっくりと顔を近づけ、じっと見つめる。
「何……」
「ヒロさんは何歳になっても可愛いです」
びっくりして開いた口をキスで塞ぐ。
ゆっくりと口づけを重ねながら、あの赤いロウソクを使うタイミングを考えた。
「お前、忙しかったのに。悪いな」
「ヒロさんの日ですから」
「ありがと」
少し頬を赤くして見上げてくる顔が可愛すぎて心拍数が上がる。
「にしても、よく休み取れたよな」
「津森先輩が気を遣ってくれて。そういえば、先輩からも預かってきてました」
津森先輩からのプレゼントもヒロさんに渡す。ざらりとした質感の黒い箱に真っ赤なリボンがついている。
「アイツが俺に?」
「はい。遠慮なく使ってくれって」
「なんだろな」
ヒロさんが少し眉を顰めながらも丁寧にリボンを解き、細長い箱を開けた。
「……なんだコレ」
中から出てきたのは真っ赤なロウソクと黒い鞭だった。
「どういうことだよ」
「どういうことですかね」
「てめぇが頼んだんじゃねぇだろうな」
「まさか。ヒロさんを傷つけるようなことはしませんよ」
鞭を箱に戻して蓋をする。
「みんなにお祝いされちゃいましたね」
「みんな?」
「あのワイン、宇佐見さんから貰ったんですよね」
「アレは頼んでた本のオマケみたいなもんだ」
「津森先輩もプレゼントを用意してたし」
「アイツのは完全な嫌がらせだろーが」
「そんなことないです。みんなヒロさんが好きなんですよ」
俺だけのヒロさんなのに。
ヒロさんを好きなのは俺だけでいいのに。
こんな子どもっぽい感情はカッコ悪いと頭ではわかっていても、心が言うことをきかない。
こんな気持ちになるのはヒロさんに対してだけだけど、こんな自分を一番見せたくないのもヒロさんで。
自分で自分の気持ちがどうにもならなくなる。
「野分」
「はい」
「俺は別にみんなに好かれているとは思わないけど、お前には」
「俺には?」
俺は気づいた。気づいてしまった。
ヒロさんが、あのヒロさんが、なんかものすごい可愛いことを言おうとしている。
「………なんでもない」
「なんですか。言ってください」
「なんでもない!」
「誕生日だから大丈夫です。言ってください」
「そんなもんに誕生日関係あるか!」
「おめでたいから言ってください」
飛びついた俺を支え切れずにヒロさんが床にひっくり返った。
「めでてぇのはてめぇの頭だ!バカ野分」
二人でもつれながら床の上を転がる。
「俺はバカですから」
「俺限定だろ」
「はい。ヒロさんバカです」
ゆっくりと顔を近づけ、じっと見つめる。
「何……」
「ヒロさんは何歳になっても可愛いです」
びっくりして開いた口をキスで塞ぐ。
ゆっくりと口づけを重ねながら、あの赤いロウソクを使うタイミングを考えた。
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プロフィール
HN:
さるり
性別:
女性
自己紹介:
ヒロさん溺愛中
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