frown
当ブログ、「frown 」は二次創作テキストブログです。 純情エゴイストが好きすぎて、その想いをひたすら吐き出しております。 女性向け、同人・BL要素が含まれておりますので、閲覧の際には何卒ご注意ください。 原作者、版権元、など公式のものとは一切関係ありません。 ブログ内の文章の無断転載・引用はお断りします。
カテゴリー「エゴ 何の日2014~2015」の記事一覧
- 2024.11.24
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- 2015.12.22
冬至①〜④
- 2015.12.22
何の日 12月21日
- 2015.12.21
何の日 12月20日
- 2015.12.20
何の日 12月19日
- 2015.12.18
何の日 12月18日
- 2015.12.17
何の日 12月17日
- 2015.12.17
何の日 12月16日
- 2015.12.15
何の日 12月15日
- 2015.12.15
何の日 12月14日
- 2015.12.13
何の日 12月13日
冬至①〜④
届いたダンボール箱を開けた途端、爽やかな香りが広がった
リンゴと南瓜、そして並んだ3つの柚子
「仲良くお風呂に入ってね」
柚子と?
相変わらず能天気な母の電話にため息を吐く
とりあえず柚子は風呂に入れることにして、問題はこの南瓜の方だと弘樹は腕を組んだ
「南瓜…?」
「親から丸ごと送られてきたんですよ」
パソコンでレシピの画面を睨みつけている上條の頭にポンと手を乗せる
「お前のとこは料理上手な彼がいるだろ?」
真っ赤になって言い訳を始めた顔を見ながら、宮城はキャベツと南瓜が並ぶ食卓を想像して胃を押さえた
「最初から俺に頼ればいいものを」
「てめぇに料理は期待してねーんだよ」
鬼の上條の声に怯えながら、美咲は出来上がった煮物を容器に詰めた
「忙しいのに悪かったな」
「だ、だだだ、大丈夫ですッ」
「味は俺が保証する」
「作ってもねぇのに偉そうに言うな!秋彦」
「ただいまです」
湯気の中、柚子とアヒルとヒロさんが並んでいた
「おかえり」
「俺も一緒に」
飛んできた柚子を避け浴室のドアを閉める
「入ってくんな」
「ん、のつくものを食べると運が呼びこめるそうです」
「だから南瓜を、んンッ」
俺はヒロさんがいいんです
#1日1のわヒロ
リンゴと南瓜、そして並んだ3つの柚子
「仲良くお風呂に入ってね」
柚子と?
相変わらず能天気な母の電話にため息を吐く
とりあえず柚子は風呂に入れることにして、問題はこの南瓜の方だと弘樹は腕を組んだ
「南瓜…?」
「親から丸ごと送られてきたんですよ」
パソコンでレシピの画面を睨みつけている上條の頭にポンと手を乗せる
「お前のとこは料理上手な彼がいるだろ?」
真っ赤になって言い訳を始めた顔を見ながら、宮城はキャベツと南瓜が並ぶ食卓を想像して胃を押さえた
「最初から俺に頼ればいいものを」
「てめぇに料理は期待してねーんだよ」
鬼の上條の声に怯えながら、美咲は出来上がった煮物を容器に詰めた
「忙しいのに悪かったな」
「だ、だだだ、大丈夫ですッ」
「味は俺が保証する」
「作ってもねぇのに偉そうに言うな!秋彦」
「ただいまです」
湯気の中、柚子とアヒルとヒロさんが並んでいた
「おかえり」
「俺も一緒に」
飛んできた柚子を避け浴室のドアを閉める
「入ってくんな」
「ん、のつくものを食べると運が呼びこめるそうです」
「だから南瓜を、んンッ」
俺はヒロさんがいいんです
#1日1のわヒロ
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何の日 12月21日
遠距離恋愛の日
寒さに目を覚ます
伸ばした手の先が掴むのは冷えたシーツだけだった
どこに行ってしまったんだろう
いつ帰ってくるんだろう
俺は
待っていてもいいんだろうか
「野分」
そっと名前だけを抱きかかえる
漆黒に包まれたくて、俺はもう一度目を閉じた
#1日1のわヒロ
寒さに目を覚ます
伸ばした手の先が掴むのは冷えたシーツだけだった
どこに行ってしまったんだろう
いつ帰ってくるんだろう
俺は
待っていてもいいんだろうか
「野分」
そっと名前だけを抱きかかえる
漆黒に包まれたくて、俺はもう一度目を閉じた
#1日1のわヒロ
何の日 12月20日
シーラカンスの日
あなたがどんなに変わっても
俺は決して変わりはしない
「大丈夫です」
抱きしめた腕に力をこめる
いっそこのまま
日の光も届かないような
暗く深い海の底へと
連れていってしまいたい
そう願いながら
息ができないくらいに深く唇を重ねた
#1日1のわヒロ
あなたがどんなに変わっても
俺は決して変わりはしない
「大丈夫です」
抱きしめた腕に力をこめる
いっそこのまま
日の光も届かないような
暗く深い海の底へと
連れていってしまいたい
そう願いながら
息ができないくらいに深く唇を重ねた
#1日1のわヒロ
何の日 12月19日
日本初飛行の日
「初めてですね」
「初めてじゃねぇだろ」
「二人で乗るのは初めてですよ」
隣り合う手を握りしめられる
「…おい」
「大丈夫です」
上昇していく機体とともに心臓の音も上がっていく
いっそこのまま
雲のない青い空の上で強く手を握りかえした
#1日1のわヒロ
「初めてですね」
「初めてじゃねぇだろ」
「二人で乗るのは初めてですよ」
隣り合う手を握りしめられる
「…おい」
「大丈夫です」
上昇していく機体とともに心臓の音も上がっていく
いっそこのまま
雲のない青い空の上で強く手を握りかえした
#1日1のわヒロ
何の日 12月18日
東京駅の日
「お疲れ様です」
驚いた顔をみつめながら旅行鞄を受け取る
「迎えに来る必要ねぇだろ」
「たまにはこういうのも」
光に彩られた駅舎を見上げる
「そう…だな」
「泊まっていきますか?」
「調子にのんな」
笑いながら同じ家へ帰る幸せをかみしめた
#1日1のわヒロ
「お疲れ様です」
驚いた顔をみつめながら旅行鞄を受け取る
「迎えに来る必要ねぇだろ」
「たまにはこういうのも」
光に彩られた駅舎を見上げる
「そう…だな」
「泊まっていきますか?」
「調子にのんな」
笑いながら同じ家へ帰る幸せをかみしめた
#1日1のわヒロ
何の日 12月17日
飛行機の日
エンジン音とともに窓の外の景色が動き出した
前を歩き続けるあの人には走るくらいじゃ間に合わない
加速していく機体の中で膨らんでいく不安を振り払う
きっと追いついてみせる
離れていく滑走路を見下ろす
期待を両手に握りしめて俺は1人飛び立った
#1日1のわヒロ
エンジン音とともに窓の外の景色が動き出した
前を歩き続けるあの人には走るくらいじゃ間に合わない
加速していく機体の中で膨らんでいく不安を振り払う
きっと追いついてみせる
離れていく滑走路を見下ろす
期待を両手に握りしめて俺は1人飛び立った
#1日1のわヒロ
何の日 12月16日
電話創業の日
互いの声が途切れ沈黙が落ちる
「ヒロさん」
「なに?」
「好きです」
電話の向こうの息遣いに耳をすます
「…」
「好きです」
「…知ってる」
切れる直前の微かな声を拾って目を閉じる
きっと赤くなっている顔を思い浮かべながら白衣に手を通した
#1日1のわヒロ
互いの声が途切れ沈黙が落ちる
「ヒロさん」
「なに?」
「好きです」
電話の向こうの息遣いに耳をすます
「…」
「好きです」
「…知ってる」
切れる直前の微かな声を拾って目を閉じる
きっと赤くなっている顔を思い浮かべながら白衣に手を通した
#1日1のわヒロ
何の日 12月15日
観光バス記念日
白い手袋が窓の外を指す
例えば俺が運転手でヒロさんがバスガイドなら…
ダメだヘンな客がいるかも…
やっぱり俺がガイドでヒロさんが運転手で、一日中同じバスに乗って、同じ景色を見て過ごしたりできたなら…
「野分、着いたぞ」
「楽しみですね」
#1日1のわヒロ
白い手袋が窓の外を指す
例えば俺が運転手でヒロさんがバスガイドなら…
ダメだヘンな客がいるかも…
やっぱり俺がガイドでヒロさんが運転手で、一日中同じバスに乗って、同じ景色を見て過ごしたりできたなら…
「野分、着いたぞ」
「楽しみですね」
#1日1のわヒロ
何の日 12月14日
南極の日
誰もたどりつけはしないと思っていたのに
閉ざしていたはずの入り口はいつの間にか開けられていた
白馬にのっているのようなあいつを待っていたはずなのに
大きな犬のようなこいつが駆け寄ってきて
冷えきってかたまっていた俺を誰よりも強く抱きしめていた
#1日1のわヒロ
誰もたどりつけはしないと思っていたのに
閉ざしていたはずの入り口はいつの間にか開けられていた
白馬にのっているのようなあいつを待っていたはずなのに
大きな犬のようなこいつが駆け寄ってきて
冷えきってかたまっていた俺を誰よりも強く抱きしめていた
#1日1のわヒロ
何の日 12月13日
美容室の日
「切ったんですね」
「ああ」
手を伸ばして触れた髪の毛が指の間から逃げていく
「お前もそろそろ切らねぇとな」
「そうですね」
伸びた自分の前髪と短くなった茶色い髪が重なりあう
いつもと違う香りを消すように引き寄せた襟足から指を這わせていった
#1日1のわヒロ
「切ったんですね」
「ああ」
手を伸ばして触れた髪の毛が指の間から逃げていく
「お前もそろそろ切らねぇとな」
「そうですね」
伸びた自分の前髪と短くなった茶色い髪が重なりあう
いつもと違う香りを消すように引き寄せた襟足から指を這わせていった
#1日1のわヒロ
プロフィール
HN:
さるり
性別:
女性
自己紹介:
ヒロさん溺愛中