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frown

当ブログ、「frown 」は二次創作テキストブログです。 純情エゴイストが好きすぎて、その想いをひたすら吐き出しております。 女性向け、同人・BL要素が含まれておりますので、閲覧の際には何卒ご注意ください。 原作者、版権元、など公式のものとは一切関係ありません。 ブログ内の文章の無断転載・引用はお断りします。

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山の日

Twitterで、今日は何の日をやっていて、山の日で書くことに。
書きなぐりました、、。すみません。

2014.8.11  pixiv投稿


「人はなぜ山に登るのか?
そこに山があるから」
この言葉はもともとの意味から少しズレて日本語に訳されたという。
それでも、長く生きている言葉というのには必ず意味がある。

俺が、この人にどうしようもなく惹かれているのは、なぜなのか?
それはヒロさんがそこにいるから。

うん。これはやはり真理だ。
俺は一人で納得する。
今、ヒロさんは一人で本を読んでいる。俺が風呂から上がったことにも、多分気がついていない。
ソファに座り、本を読んでいるこの姿は、俺にはもう見慣れた様子なのだけれど、それでもやはり、ハイ。

少し傾いだ頭の形、少し長めの薄茶色の髪の毛、すんなりとした首すじから続く薄い肩。そして背中の、俺の大好きな、肩甲骨と細い二の腕。

医者として、人間を観察することには慣れているけれど、ヒロさんの身体を見るときだけは、俺の眼は、全く違うモノになる。

例え服を着ていても、その下にある、滑らかな肌を想い、どこを触れば反応するかを思い出す。そして、さらに、もっと、もっと、ヒロさんに気持ち良くなって欲しいと思う。

俺から離れられなくなればいい。

今日は、どこから攻めようか。
登山のアタックのように作戦を練っていることを、ヒロさんは知らない。

それなのに、いつだって俺が頂上に辿り着いたと思うと、そこはまだ、八合目のような感覚になる。
ヒロさんの身体を征服する日は、一体来るのだろうか。

だからこそ、いつでもヒロさんを求める。

人はなぜ山に登るのか。
そこに山があるから。

俺が目の前のこの人の頂上に、立つ日は果たしてくるのだろうか。

とりあえず、今は、悩まずに登ろう。

「ヒロさん!」
後ろから抱きついた。
 

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